猫草って必要?いまいちわかっていない猫草のメリット・デメリット

猫草たべよ〜

photo by Adam Jefferson

猫草のメリットや食べる理由とは

毛玉を吐き出す効果がある

猫は自分で自分の体を舐め、毛繕いをします。
このとき、自分の抜けた毛を飲み込んでしまいます。

grooming

放置するとお腹の中で毛が溜まって毛玉となり、稀に腸が詰まってしまうこともあるのです。
草を食べると胃がチクチクして吐きたくなり、猫草と共に毛玉を吐き出すことができるのです。このことを本能的に知っていて、お腹がムカムカするときに食べるようです。

しかし、毛玉を吐く効果には個体差があり、猫草を食べても吐かない子、猫草が消化されないまま便と一緒に出てくる子もいます。また全く食べようとしない子もいます。愛猫の様子を見て必要そうなら使ってあげてください。

食物繊維で便秘予防になる

猫は肉食動物のため、便秘になりやすいと言われています。
猫草で食物繊維を摂取し、便通を促しているのではないかと言う説も。

また、毛繕いで飲み込んだ毛を吐き出すのではなく便と共に排泄する手助けもしているようです。

食感が好き?

ただ単に猫草の噛みごこちが好きで噛んでいるという説もあります。
確かに、キャットフードなどは噛まずに丸飲みしちゃう子でも猫草はしっかり噛んでいることが多いので、この説も納得できます。

ビタミンの補給として

猫草にはビタミンが豊富に含まれており、猫はビタミン補給のために猫草を好んで食べると言う説もあります。

しかし、現代の飼い猫のほとんどは総合栄養食と言われるキャットフードを与えられているため、ビタミン不足になることはあまり考えられません。
もしかしたら野生で暮らしていた時代にビタミン補給のために本能的に食べていた習慣の名残なのかもしれませんね。

猫草は食べさせたほうがいい?

猫草の必要性とは

猫草は猫にとって必要かと言われたら、必ずしも必要ではありません。
実際、全く食べない子もいますが、そういった子に腸閉塞や便秘の健康被害が多く出ているわけではないのです。

食べても害はないですし、食べることによる良い効果もありますが、食べないと悪いということも特にはないようです。

つまり、どっちでもいいということです。

しかし猫草の食感を楽しんでいる猫の場合は、ストレス解消のためにも与えたほうがいいかもしれませんね。

猫草以外でもできる毛玉、便秘予防

愛猫の毛玉や便秘が気になり、猫草を食べてほしいのに食べてくれない、と悩んでいる飼い主様も多いのではないでしょうか。

興味を示さない猫に無理に猫草を食べさせるのは不可能ですよね。
そんな子には、猫草以外のもので毛玉、便秘予防をしてあげましょう。

各メーカーのキャットフードに「ヘアボールコントロール」や「毛玉ケア」と書かれているものがあります。

こういったキャットフードは普通のものよりも食物繊維が豊富で、便と共に毛を排泄する手助けをしてくれ、便秘予防にも効果的です。利用してみるといいでしょう。
また、こまめにブラッシングして抜けた毛を取り除いてあげることで、猫が毛繕いの際に飲み込む毛の量を少なくすることができます。

いいことだけじゃない!猫草のデメリット

食べ過ぎには注意!

猫草は食べても害はないとはいえ、食べ過ぎは決していいものではありません。
猫草は食べてもほとんど体に吸収されないため、食べ過ぎたことで栄養バランスが崩れることはありません。

しかし、食べ過ぎて吐く回数があまりに増えるのであれば、食べさせる量を調節したほうがいいかもしれません。
特に子猫や高齢猫、胃腸の弱い猫の場合、嘔吐を繰り返すことで体調を崩してしまうこともあるので注意が必要です。
健康な子であっても、吐く回数が増えるのであれば使用を中止するか量を減らし、それでも吐くのであればすぐに病院で診てもらいましょう。

手間とお金がかかる

猫草は生きた植物のため、当然猫草のお手入れも必要になってきます。

といっても、日頃から行わなければいけないのは水やりくらいです。
霧吹きで1日1〜2回、表面の土が湿る程度水をやれば自然に育ちます。

しかし猫草は20センチくらいまで伸びたら、それ以上は成長せず、黄色くなって枯れていきます。
育て方、温度にもよりますが成長スピードが速く、発芽してすぐのものを買ってきた場合でも枯れるまで10日間もつかどうかといったところです。

しかも猫草が大好きな子の場合、成長しきる前に全部食べてしまうなんてことも。
ある程度生えた状態のものを買ってきた場合、3日もたないことだってあります。
販売価格は200円〜300円程で、常に置いておくにはちょっと値段が張ります。

栽培キットや種、専用の土も売られていますので自分で栽培したほうがコストはかなり抑えられるでしょう。

しかし発芽させるのが大変という方が多いのが現実です。
ガーデニングが好きであれば苦ではないでしょうが、初心者には難しいかもしれません。
どうしても猫草が好きな子は別として、無理に猫草を与えなくても良いのでは?と思う方が多いのも納得できます。

まとめ

猫草を与えるべきかどうかは、獣医さんの間でも賛否が分かれるようです。
その子その子の性格や体質、好み次第の面が大きいですから、使い方は飼い主の判断に委ねられるわけです。

与えても与えなくても、どちらでも悪いわけではないですから、あまり深刻に考えすぎずにゆっくり判断してあげてください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けするにゃ

コメントを残す

*