ノミ駆除薬の種類や使い方まとめ

ノミの駆除薬

photo by yoppy

暖かい季節になると、ノミやダニが増えます。

生命力の強いノミやダニは放っておくとあっという間に大繁殖してしまいます。
そうすると、猫だけではなく、人間も被害にあってしまいます。
ノミやダニが媒介して人間が感染する病気もあります。(死亡率高い病気もあります。)

あまりにひどいと、ノミやダニに吸血されることによって貧血になり、仔猫などは死に至ることもあります。
猫によっては、ノミアレルギーになり、全身の毛が抜け落ちてしまうことも。

今では、低副作用で簡単にノミダニ駆除・予防が出来るお薬がありますので、いくつかご紹介しましょう。

 

塗布も簡単な液状タイプ

フロントラインプラス CAT

フィプロニルという成分がノミやダニがフロントラインの成分に触れたら神経瞬時にを麻痺させて殺虫します。
脊椎動物には無害な成分なので、猫にも人間にも安全な成分です。

殺虫に加え、もしノミが生き残って卵を産んでしまった場合、ノミの身体に浸透した(S)-メトプレンという成分が、ノミの卵の孵化を阻止します

使い方は簡単です。

猫が触ったり直接なめたり出来ない、首の後ろの毛をかき分けて、皮膚に塗布します。

妊娠中や授乳中の母猫にも使用可能。仔猫は、生後12週間目から使用可能です。

フロントラインは、猫の毛の皮脂腺のポケットにたまって、そこから皮脂をつたって、毛を一本一本コートします。
ですので、洗い立てでさっぱり、毛もサラサラ状態だと皮脂が足りず、十分な効果が発揮されませんので、塗布予定の2~3日前にシャンプーは済ませておきましょう。

そして、塗布後2~3日はシャンプーは控えましょう。

効果は1ヶ月間持続します。
塗布後、ノミは24時間で駆除、マダニ、ハジラミは48時間で駆除できます。

フロントライン スポットオン

フロントラインプラスと使い方、持続期間は同じです。

こちらは、(S)-メトプレンという成分が、入っていないので、ノミの卵には効果はありません
ノミもダニも付いては居ないけど、予防は毎月しっかりしておきたいという方にお勧めです。

レボリューション

セラメクチンという成分が、ノミ、ダニ、耳ダニ、疥癬、フィラリアの予防をします。
さらに、おなかに寄生してしまう回虫にも効果があります。
回虫は放っておくと、腸壁から血流に乗って全身に回るので怖いので気をつけましょう。

広い効能なので、お外に出る猫にもお勧めです。
レボリューションは皮膚から、お薬の成分が吸収されて血液に入り、その血を吸血した害虫が殺虫されるという仕組みです。

効果は1ヶ月持続します。

塗布は簡単で、猫がなめたりしない後頭部や首の後ろの毛をかき分けて塗布してください。
まれに、お薬に含まれているアルコールの刺激でお薬の付いた部分の脱毛が起きる場合があります。

塗布後、数時間でシャンプー可能です。
生後6週間目の仔猫、妊娠中、授乳中の母猫にも使用可能です。

多くはないですが、猫もフィラリアに感染します。
温暖な気候で、蚊の活動期間が長い地域や、夏はレボリューションが良いかもしれません。

有効成分が血液を通して全身にいきわたるので、駆除しにくい目の周辺などの寄生虫にも有効です。
体重2.5kg未満用と2.5-7.5kg未満用の2種類があります。

ブロードライン

2015年に発売された新しいお薬。

フィプロニル、(S)-メトプレン、プラジクアンテル、エプリノメクチンというお薬が主成分です。
使い方は、レボリューションやフロントラインと同じですが、要指示薬なので動物病院で獣医師が塗布することになります。
フロントラインや、レボリューションみたいに数か月分まとめ買いして、自宅で塗布というのは出来ません。

効能範囲も広く、糸状虫、ノミ及びマダニ、ノミ卵、、ノミ幼虫、回虫、鉤虫、条虫(瓜実条虫、猫条虫、多包条虫)に効きますので、お外にいる猫の寄生虫予防に最適です。
駆除効果は1ヶ月持続します。
生後7週間目から仔猫に使用可能です。

高齢、病中で弱っている猫の場合は獣医師に相談しましょう。
体重2.5kg未満用と2.5-7.5kg未満用の2種類があります。

スプレータイプ・錠剤タイプ

フロントライン スプレー

効果と成分は、フロントラインスポットオンと同じです。
スプレータイプですので、毛に直接噴射して使用します。
それ以外にも、寝床や、ノミ・ダニの通り道にスプレーしておけば予防にもなります。

なんと、生後2日目から仔猫にも使用可能です。
サイズは100ml(12kg相当分)ボトルと250ml(50kg相当分)ボトルの2種類があります。

コンフォティス

錠剤タイプのノミ駆除薬です。

スピノサドというお薬が主成分です。
投与後30分でノミが落ち始め、4時間後にはほぼ100%駆除という即効性。
そしてその効果は1ヶ月持続します。

有効成分が全身にいきわたるので、駆除しにくい目の周辺などの寄生虫にも有効です。
投与前後にシャンプーしても効果は変わりません。
投与は月一回、ご飯に混ぜてあげてください。

胃腸を少し刺激するので、錠剤そのものだけの投与はお勧めしません。
体重1.4kg以上、生後14週目から服用可能です。
小さな仔猫には不向きです。

老猫、妊娠・授乳中の猫については獣医師に相談しましょう。

 

ノミ・ダニ駆除予防薬を使用する上での注意点

人間のお薬も同じですが、体重によって量を決めます。

上記のお薬を使う場合は、まず動物病院へ行って正確な体重を知り、どのお薬がその猫ちゃんに合っているのか、獣医師さんのアドバイスに従いましょう。

上記のお薬は、すべて動物病院で扱われており、ホームセンター等では取り扱っていません。

インターネット上で、ジェネリックや海外のお薬が安価に購入も出来ますが、やはり殺虫成分の入っているお薬ですので、動物病院で取り扱っているものを使用されることをお勧めいたします。

特に、梅雨時ぐらいから、ノミやダニは増えるので、早めの対策をなさってください!

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