ミャンマーがルーツの丸くて利口なネコ バーミーズ

バーミーズ

photo by Sue Tupling

ミャンマーがルーツの丸くて利口なネコ

慈悲深いネコ

バーミーズは顔も身体も丸く、全体的に優しい印象を持つ猫です。
性格もその外見を裏切らず、好奇心旺盛で賢く、しかも怖いもの知らずです。

上品で高貴な雰囲気と、豊かな表情や東洋的なムードも持ち合わせていて、鳴き声も非常に小さく静かなことから、アメリカでは「慈悲深いネコ」と呼ばれ人気の高い品種となっています。

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また人間が好きで誰にでもよく懐き、どんな環境にも順応するといわれますが、この傾向は特に子猫や若い猫に顕著に見られます。
ある程度年齢を重ねたバーミーズになると、やはり普通のネコと同じように、いつも一緒にいる家族や住み慣れた環境以外は警戒するようになっていくようですね。

ひとりにされるのを嫌がる

温和で賢いバーミーズは、人に構ってもらうのが大好きです。
飼い主の側を離れたがらず、気付いた時には家族とテーブルを一緒に囲んでいた、なんてこともよくあります。

そんなバーミーズは、ひとりにされるのを嫌がります。
頭が良いだけに、自分が置かれている状況を理解しているのでしょうか?家族が出かける支度を始めると、急にトイレへ入ったり、足元にぐるぐるとまとわりついたり、飲み水をひっくり返したり。
まるで「行かないで!ボクをひとりにしないで!」と訴えているかのようです。

こんな姿を見せられると、あまりにかわいくて、ちょっとかわいそうで「できるだけ早く帰ってあげよう」という気持ちになってしまいます。

バーミーズを飼うときに知っておきたいのはこれ!

にゃんこDATA

英語表記
Burmese
原産地
ミャンマー
体重
3〜6kg
体型
コビー
毛種
ショートヘア
毛色
セーブル・シャンパン・プラチナ・ブルー・フロストなど
目色
ゴールド
平均寿命
13~15年
価格
100,000〜250,000円
入手しやすさ
比較的かんたん

飼いやすさ指数

活発さ
活発さ:3
性格の大らかさ
活発さ:4
しつけのしやすさ
活発さ:5
なき声の小ささ
活発さ:5
抜け毛の量
活発さ:5

子猫のチェックポイント

ポイントになるのは、

・バーミーズの特徴である筋肉が良く発達して全体に丸みのある体型か
・四肢が筋肉質でしっかりとしているか
・毛艶は美しいか、手触りはどうか

バーミーズの子猫を選ぶ時は、以上の点に注目しましょう。

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毛の色は、セーブルなどの濃い色が代表的ですが、子猫の頃は薄くても成長とともに濃くなっていきます。
「フロスト」というグレーに近い毛色の我が家のバーミーズも、子猫の頃はベージュに近い毛色でしたが、成長とともに色が濃くなり、成猫になる頃にはすっかりグレーの毛となっていました。

また、毛皮の手触りも大切です。
健康なバーミーズの毛皮は「サテンの肌触り」と喩えられるほど滑らかで、ツルツルしています。

目ヤニなどがあるかどうかも健康状態を知る上でポイントになってくるので合わせてチェックするのも良いです。

ただ、人間のパートナー選びと同じように、見た目だけで選ばず実際にバーミーズの子猫ちゃんと接してみて「このコと一緒に住みたいなぁ〜」って思えばそれだけが一番だと思います。

バーミーズの歴史を知っておくのも大事!

バーミーズは、ビルマ(現在のミャンマー)が原産国と言われているネコです。

1930年に、ビルマ(現在のミャンマー)からウォン・マウという1匹のメス猫がアメリカへ渡りました。
アメリカには同じ品種のオスがいなかったため、シャムのオスを交配させて生まれた子猫が、現在のバーミーズの祖先となりました。

「バーミーズはシャムの亜種」と言う方もいるようですが、シャムの血を引いていることは事実ですね。

バーミーズにはアメリカン・バーミーズとヨーロピアン・バーミーズの2種類があり、若干異なるスタンダードが設けられています。
しかし、両種ともに共通の祖先は、このウォン・マウにたどり着きます。

バーミーズの特徴はこれ。魅力をちゃんと知っておこう。

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バーミーズには、アメリカン・バーミーズとヨーロピアン・バーミーズという2種類があります。
この2つはそれぞれ別々の品種として認定されていますが、共通のルーツはアメリカン・バーミーズの祖先であるウォン・マウの祖国であるビルマ(ミャンマー)にたどり着きます。

どちらも、体型は筋肉質で、身体も目や鼻などのパーツも丸みを帯びているのが特徴。
ヨーロピアン・バーミーズはアメリカン・バーミーズと比べて頭が短くて尖っていて、同じ体格のアメリカン・バーミーズより体重が重いことが多いのも特徴です。

また、毛色はセーブル・シャンパン・プラチナ・ブルー・フロストなど、多くの種類があります。
単色に見えますが、全てポインテッドという、シャムやヒマラヤンに特徴的な耳・鼻先・手足の先・尾といった身体の末端部分の毛の色が濃くなる特徴を持っています。

被毛は短毛で、絹やサテンのように滑らかでツルツルの手触りの毛皮を持っています。
これは子猫時代から高齢になるまで変わりません。
我が家のバーミーズも、13歳ながら素晴らしい手触りの毛皮をキープしています。

バーミーズにあった環境は?

比較的環境に順応しやすく、誰にでもよく懐くので、田舎でも都会でも、戸建でもマンションでも飼いやすい猫です。
ただし、個体差はもちろんあります。

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中には寂しがり屋で、ひとりにされることを極端に嫌がる子もいますので、その子の性格を考慮してあげることも大切です。

また、頭が良いだけに「やきもち」を焼くこともしばしばです。
我が家のバーミーズは、ぬいぐるみにもやきもちを焼いていたことすらありました。

他のペットを一緒に飼う場合は、同じくらい構ってあげないと、機嫌を損ねてしまうかも?

バーミーズのグルーミングはどうすればいい?

絹やサテンのような手触りの毛皮が特徴のバーミーズですが、グルーミングは1日1回ブラッシングをしてあげる程度で大丈夫です。

シャンプーは、大体月に1回くらいが目安です。

我が家では、季節の変わり目の抜け毛が多くなる時期にシャンプーをさせることが多いです。
水が特別嫌いということはないので、シャンプーで苦労するということもないでしょう。

美しい毛皮を持つ猫だけに、体調の変化が毛の状態に現れやすいと言われます。
体調管理のために、毛の状態も含めて毎日チェックすることが大切ですね。

まとめ

バーミーズは比較的頭が良く、人間が大好きで、構ってもらうのが大好きな猫です。

日本ではあまりなじみがなく、獣医師などの専門家の中にも知らなかったという方がいるくらいですが、欧米ではその飼いやすさから、大変に人気の高い品種です。

今後は日本でも、じわじわと人気が上がっていくことが予想される、注目の猫種です。

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