招き猫ってどんな意味がある?

招き猫

photo by Makoto Ito

空前の猫ブームで、たくさんのかわいい猫グッズが店頭にならんでいますよね。

猫好きなら、持っているだけで幸せになれる猫グッズですが、昔から招き猫は『福』をもたらす縁起のいい開運の置物として知られています。

そんな招き猫のあまり知られていないお話をご紹介しましょう。

 

招き猫の誕生とは

招き猫が産まれた由来は諸説あります。
今戸説と豪徳寺説、自性院説、伏見稲荷説というものがあります。
その中でも、最も知られていて有力だとされる豪徳寺のお話。

豪徳寺というお寺がキーワード

豪徳寺のお話しは、彦根藩主の井伊直孝が鷹狩りに出て、豪徳寺の前を通ると猫が門前で手招きしていたので寺に立ち寄ると、突然の雷雨が降り始めました。
その猫が助けてくれたことから、猫がなくなった後、手招きをする猫の地蔵をまつるようになったといわれています。(滋賀県のゆるキャラで有名な「ひこにゃん」の由来でもある。)

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これが招き猫の由来だと言われています。

 

右手・左手、挙げる手に意味はある?

右手、左手、はたまた両方の手を挙げている子もいます。それぞれ挙げている手によって意味が違うのです。

右手を挙げている

招き猫通り 招財貓道

右手は金運を招くといわれています。よく宝くじ売り場で見かけますよね!
小判をしっかりと左手に持った三毛猫が多いと思います。小判にも「千万両」「百万両」など書かれています。

左手を挙げている

Edmonton Chinese New Year 2015

左手は人を招くといわれ飲食店などで見かけられます。
たくさんのお客さんに来てほしいと願いが込められ、持っている小判には「千客万来」の文字が書かれているのもあります。

外から人を呼び寄せる意味があり、お客さんに向って置かれていると思います。

両手を挙げている

近年、両手をあげている欲張りな猫ちゃんもいるようですが、こちらは「お手上げ」の意味にとられ嫌われるようですが、「すべての福を招く」と捉える人もいるようです。

実は右手を挙げているのは女の子、左手を挙げているのは男の子です。
では両手は???不明です(笑)

 

手を挙げる高さにも意味がある

手を挙げる高さも実は意味があるのです。
一般に目にするのは、顔の高さに手を挙げている招き猫ですが、中には耳よりも高く挙げている招き猫をご存知ですか?
この挙げている手の高さにも実は意味があるのです。

人は遠くに友人がいれば、おーい!と気付いてもらうように高々と手を挙げて振りますよね。逆に、近くにいれば、高く挙げなくても顔の高さくらいで呼びます。
それと同じで、手を高々と挙げるとより遠くの福を招くという意味があるのです。

おかげ横丁 招き猫

もっと福を!と願っている招き猫なら、かなりの長さがありそうですね。一度探してみるのも楽しそうです。

 

色の違いにだってこんな意味が

実は私の実家はパン屋だったので、お店には2匹の招き猫がいました。
三毛猫と黒い猫でした。意味なんて全く知らずに眺めていましたが、この色にも意味があるのです。

三毛猫

三毛猫は皆さんよく目にしますよね。招き猫の定番は三毛猫。
三毛猫は基本メスなのです。ごくまれにオスの三毛猫が産まれる事があり、希少価値が高く幸運をもたらすとされ、三毛猫の柄の招き猫が多いのです。
船乗りの間でも、船にオスの三毛猫を乗せると福がくる、遭難しないと言われる言い伝えがあります。

黒猫

黒猫は不吉なイメージを持たれていますが、「夜でも目が見える」ということで、魔力があり魔除け、厄除けの意味があります。

白猫

白は開運招福、東北の位置に置くと良いんだとか。

赤猫

赤は無病息災・健康運。

他の色

金は金運、西に置くと良いとされています。
ピンクは恋愛運・結婚運。
青は学業向上、才能を伸ばす、北に置くといいそう。
緑は受験合格。
豹柄は「票を招く」と政治家に人気があるようです。

様々な色の招き猫があり、それぞれのご利益があるのですね。欲張って、いろいろな招き猫を揃えてみてはいかがでしょう?

 

左右の目の色が違う招き猫も

左右の目の色が違う猫『オッドアイ』がいるのをご存知ですか?それは虹彩異色症といわれるもので、先天性の異常のために起こると言われています。
日本では「金目銀目」と呼ばれ、縁起の良いものとして大切にされてきました。
青色と黄色の目はより金運を招くとされています。

 

外国人には、お土産用 Lucky Catが人気

海外でも人気のある招き猫はお土産用として作られるようになりました。
姿は三毛猫ですが、目の色はブルー、日本の小判を持つのではなく「$」が書かれた小判を持っています。

手の向きに文化が現れる

挙げている手の向きも違います。日本では『おいでおいで』と手のひらを人に向けて呼び寄せますが、海外ではこのジェスチャーは『あっちに行って』という逆の意味になるのです。ですから、カモーンといったような手の平を上に向けて、甲を人に見せるような仕草をした招き猫になっています。
これは文化の違いを表わしているのでしょうね。

様々な文化の違いの中でも、世界中で日本の招き猫が置かれているのを見つけると嬉しくなりますね!

 

まとめ

いかがでしたか?招き猫は知っていても知らないこともたくさんありましたね。
色、挙げている手、目の色でそれぞれ意味も違います。

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招き猫は福を呼びますが、あなたの近くでのんびり寝ている猫ちゃんも私たちに幸せと癒しを与えてくれています。
そんな福をもつ愛らしい猫ちゃんをいつまでも大事にしたいですね。

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