可憐で愛らしい小さな天使 シンガプーラ

ポイントになるのは、

・ティッキングがよく入っているか
・筋肉と骨格がともに発達しているか

一本に数色の毛色が見られるティッキングはシンガプーラの魅力の一つ。
ティッキングが綺麗な子猫は将来美しい毛色を持った成猫に成長するでしょう。



シンガプーラは小柄な猫ですが、筋肉と骨格が発達しており、引き締まった体をしています。
筋肉と骨格が発達した子猫を選ぶことで、シンガプーラらしい筋肉質で引き締まった体を持った成猫に成長するでしょう。

目ヤニなどがあるかどうかも健康状態を知る上でポイントになってくるので合わせてチェックするのも良いです。

ただ、人間のパートナー選びと同じように、見た目だけで選ばず実際にシンガプーラの子猫ちゃんと接してみて「このコと一緒に住みたいなぁ〜」って思えばそれだけが一番だと思います。

シンガプーラの歴史は浅く、品種化が始まったのは1970年代のこと。当時、シンガポールの下水溝(ドレイン)にはドレイン・キャットと呼ばれる野良猫が多く生息していました。大きさも体型もまちまちだったドレイン・キャットの中から、現在のシンガプーラによく似た小ぶりな猫たちを見つけ、着目したのがアメリカのメドウ夫婦でした。

その後、メドウ夫婦は飼っていた5匹の猫たちとともにアメリカに帰国し、計画交配に着手。
努力の甲斐あって、1979年にTICA(アメリカの血統登録機関)がシンガプーラをチャンピオンシップ・ステータスに認定します。

さらに、ある1匹の雌のシンガプーラの存在により、1982年にCFA(アメリカの血統登録機関)のレジストレーション・オンリーに認定され、1988年にはチャンピオンシップ・ステータスに昇格しました。

その後もシンガプーラ愛好家たちの努力の甲斐あって、2004年にGCCF(イギリスの血統登録機関)のチャンピオンシップ・ステータスに認定。
現在ではシンガポールを始め、世界中で愛される存在となっています。

最大の特徴は全品種の中でも最も小さい体型。
猫の平均的な大きさからすると一回り小さいですが、とても健康的で筋肉質。引き締まった体つきをしていますね。
また、足先が楕円形をしていて小さいので、四肢は先細りに見えます。

アイラインを引いたような強く大きな目はアーモンド型で、輝きがあります。
全体的に丸い頭部は体とのバランスが取れていて、幅広のマズルと低い鼻が特徴的。
大きな耳は奥行きがあり、先端が尖っています。

細く短い、シルクのような被毛が体に密着するように生えており、一本に数色の毛色(ティッキング)が見られます。
腹部は両脇より淡い色になっていて、前脚の内側にはバーリング(濃色の線)があり、尾の先端は濃いブラウンになっています。

シンガプーラはとてもおとなしく、めったに鳴くことがない上に、飼い主に従順で人に迷惑をかけません。マンションなどでも問題なく飼うことができますが、騒々しい場所は苦手です。できるだけ静かな環境を作りましょう。



飼い主などの心を許した人に対しては従順なシンガプーラですが、少々神経質なところもあり、他の動物や猫と仲良くできない子もいるようです。多頭飼いには向いていないといえます。

運動量は普通で、食事に注意していれば意識的に運動させる必要はありませんが、運動能力が高く好奇心旺盛なので一緒に遊ぶと喜んでくれるはず。

一日一回程度のブラッシングで十分です。

短毛で臭いが気になることも少ないため、シャンプーを頻繁にする必要はありません。
衛生面が気になる場合は一ヶ月に一度程度シャンプーをして清潔感を保ちましょう。
また、シャンプーをすることで、美しくシルクのような肌触りの被毛を保つことができるでしょう。

世界一小さな体と大きなアーモンド型の目が可愛らしいシンガプーラ。



鳴くことが少なく、おとなしい性格をしていますが、その一方でとても遊び好き。
また飼い主に従順で、とても甘えん坊です。
よくスキンシップをとって信頼関係を築くことで最高のパートナーとなり、あなたの暮らしをより良いものにしてくれること間違いなし！

阿部サダヲさん、綾小路翔さん、吉村由美さん、加藤紗里さん、佐藤竹善さん

※著名人・文化人含む