1匹の猫がきっかけで生まれたユニークなネコ アメリカンワイヤーヘア

ポイントになるのは、

・筋肉質な身体つきか
・被毛は弾力がありウールのような手触りか

アメリカンワイヤーヘアの特徴でもあるワイヤーヘアはワイヤーのように硬いという訳ではなく、弾力性のあるウールのようで子猫の被毛もそのような手触り。
子猫を選ぶ際はきちんと被毛の手触りも確認しましょう。

身体つきはアメリカンショートヘアのように筋肉質でガッシリしています。
また、目は濁っていないか、過度な目やになどは付いていないかも合わせて確認しましょう。

そして大事なのが猫との相性です。
人間と猫の間にも相性がありますので子猫を選ぶ際は実際に触れ合ってみてこの子がいいなと思った子をパートナーにすると良いでしょう。

目ヤニなどがあるかどうかも健康状態を知る上でポイントになってくるので合わせてチェックするのも良いです。

ただ、人間のパートナー選びと同じように、見た目だけで選ばず実際にアメリカンワイヤーヘアの子猫ちゃんと接してみて「このコと一緒に住みたいなぁ〜」って思えばそれだけが一番だと思います。

アメリカンワイヤーヘアの起源は1966年、ニューヨーク州・ヴェローナの農場で生まれたアメリカンショートヘアの子猫の中に、1匹だけ被毛が硬くゴワゴワした子が発見されたことから始まりました。

この被毛に特徴がある子猫に興味を持ったブリーダーのウィリアム・オシェア夫人は子猫を連れ帰り品種改良を行い、その後子猫は「アダム」と名付けられ現在のアメリカンワイヤーヘアの祖先となりました。

アメリカンワイヤーヘアはカナダやドイツなどに輸出されたちまち人気に。
1978年にCFAに公認されました。

アメリカンワイヤーヘアの特徴はその名の通りゴワゴワと縮れた被毛です。

このワイヤーヘアと呼ばれている被毛はアストラカンの帽子やウールのようで弾力性があります。
耳の内側の毛やヒゲまでもカールしており非常に個性的でキュートな出で立ち。

この特徴的な被毛以外はアメリカンショートヘアの特徴と類似しており大きな目や丸い頭部、体格は筋肉質でガッシリとしており非常にバランスが取れたスタイルです。

アメリカンワイヤーヘアは平均的な猫よりもやや大きく、中には成猫で約7㎏ほどに成長する個体もいます。

先ほども述べた通り猫らしい自立心が強く、プライドが高いので他の動物や猫との多頭飼いは向いていませんので、アメリカンワイヤーヘアを飼育する際は1匹で飼うのが理想的でしょう。
もし先住猫がいて多頭飼いをする際は一定距離を保ち焦らず対面させていくことが重要です。

運動量は多めなので毎日遊んであげましょう。
筋肉質な体型を維持するためにも上下運動ができる環境を整えてあげることも重要です。
背の高い安定したキャットタワーやキャットウォーク、家具などで段差をつけるなど工夫をして下さい。
適度な運動や飼い主と遊ぶことはストレス解消にもつながります。

猫にとってストレスは健康を害する原因になりますので気を付けましょう。
食事量は普通ですが筋肉を維持するタンパク質、肥満にならないように年齢や体型にあった適切なカロリーコントロールも心がけましょう。

アメリカンワイヤーヘアのゴワゴワとした被毛は抜けがが少なく毛玉になりにくい性質。
お手入れは比較的簡単でブラッシングは週に2〜3回で十分でしょう。
ブラッシング回数はこれ以上多くても問題ありません。

マッサージ効果やコミュニケーションに繋がるので愛猫との絆を深めるのにうってつけです。

被毛がベタベタしてきたらシャンプーがオススメです。
猫は水に濡れることを嫌いますので、シャンプーをする際は子猫のうちから慣らしておくと比較的スムーズに入れれるでしょう。

とても人懐こく活発、飼い主に従順と初心者でも飼いやすいアメリカンワイヤーヘア。
ゴワゴワしていて一見難しそうな被毛のケアも簡単です。

アメリカンショートヘア譲りの健康で筋肉質な身体とバランスの良いスタイルを保つためにも定期的な運動は欠かさず行ってください。
アメリカンワイヤーヘアは飼い主と遊ぶことも大好きなので猫と一緒に遊びたい、毎日のケアが簡単な猫が良いという方にピッタリな猫種でしょう。