近年、日本全国で有名になってきている「猫島」。
人口の少ない離島に、人間の数以上に猫が住み着いている島のこと。
厳選した4つの島のご紹介や猫島に行くときの見どころや注意点などをまとめました。
青島(愛媛県)
青島(あおしま)は瀬戸内海に位置する、愛媛県の島です。2013年現在、島民15名に対して猫が100匹以上生息しています。
狭い島なので、住宅地に猫たちが密集して暮らしています。島民がえさをあげているので、いわゆる地域猫に近い状態。
観光客のエサやりには厳しめです。
猫の毛色は茶トラ・キジトラ・サビ柄などが多いようです。
青島には商店・食堂・宿泊施設のたぐいはなく、自動販売機もないので事前の用意が必須です。ごみも必ず持ち帰るようにしましょう。
アクセスは、JR伊予長浜駅からすぐの長浜港から1日2便フェリーが出ています。片道おとな680円、35分の道のりとなっています。
田代島(宮城県)
「猫の島」として一番最初に有名になったのがこの田代島(たしろじま)です。
田代島は宮城県石巻市に属している島です。
2014年時点で島民は85人となっており、猫の数は100匹以上と言われます。漁業が盛んな島で、釣り客が多く訪れます。
田代島を有名にしたのが「たれ耳ジャック」の存在。
フジテレビ「めざましどようび」の番組DVD[にゃんこ THE MOVIE」に収録されたことで一躍有名になり、猫目当ての観光客が激増しました。
猫の恩恵を受けて有名になった島のため、比較的観光客にも優しい島でエサをあげることもできます。
島内に猫神社があったり、犬は猫の天敵として持ち込み禁止になっているなど、古くから猫を大切にするしきたりがありました。
これは、田代島が昔養蚕(ようさん)で栄えたことに由来します。カイコの天敵はネズミであるため、ネズミを獲ってくれる猫が重宝されました。現在も猫神様が祀られ大切にされているのです。
見どころは「マンガアイランド」で、マンガ創作などが体験できます。漫画家のちばてつや先生らがデザインしたロッジに宿泊することもできます。
猫たちは主に漁師さんから魚などをもらっているようです。毛色は白、黒、キジトラが多く、茶トラ系はほとんどいないようです。
アクセスは、石巻駅から船着場までバスで20分。港から田代島までおよそ40分、おとな片道800円(仁斗田)950円(大泊)となっています。田代島にあるこの2つの港ですが、猫が目的の場合は大泊港ではなく仁斗田港まで行くのがいいでしょう。
男木島(香川県)
男木島(おぎじま)は香川県高松市に属する島です。ほかに女木島(めぎじま)もあり、併せて「雌雄島(しゆうじま)」と呼ばれます。
人口が約180人なのに対し、猫はおよそ200匹いると言われています。猫が増えすぎて、農作物への被害やふん尿による苦情が相次いだことから、すべての猫に不妊手術を行うことが決定。2016年6月から、地元高松市の動物愛護団体がとりかかることになっています。
ほとんどが山地で、人が住める場所は限られていて人口密度は高いです。段々畑が多く独特の景観をなしているのが魅力。
男木島には、猫の写真家として有名な岩合光昭さんも撮影に訪れたことがあるとか。大都市に近く、ダイビングスポットとしてもともと人気の男木島。宿泊施設や商店も充実していることから、前述の2つの島よりも発展が進んでいる島だと言えます。
猫がたくさんいることで有名なのが「豊玉姫神社」で、島一番のビュースポットとなっています。また「男木島灯台」など、猫以外にも見どころがある島ですよ。
猫の毛色は茶トラ、キジトラ、白黒、サバ柄とバランスがとれている印象です。長毛種の子もいるようです。
アクセスはJR高松駅からすぐの高松港から、連絡船でおとな片道510円、約40分です。1日往復6便出ています。
平郡島(山口県)
平郡島(へいぐんとう)は山口県柳井市に属する島です。人口は590人で、島の面積も大きめ。東と西に集落がわかれており、距離はけっこう離れているそう。港も2つあります。
平郡西と呼ばれるエリアに、「ホームレス0番地」という簡易小屋があります。ここは野良猫の集まるスポットとして有名です。猫団子がたくさん見られるかも。
平郡島は夕陽が美しいスポットとしても有名なので、猫と戯れながらのんびり夕陽を眺める旅もいいかもしれません。
猫の柄は白黒のミックスが圧倒的に多く、ほかに黒、キジトラ柄と続きます。
アクセスは柳井市柳井港から1日2便フェリーが出ています。おとな片道1540円、約1時間40分と距離があります。平郡西から平郡東までのアクセスはおとな620円で40分かかります。
まとめ
このように、島民の数を越えるほどの猫のパラダイス、猫島が日本にはたくさんあります。
猫好きにはたまらないスポットばかりですが、アクセスや宿泊に制約が多いのも離島ならでは。
事前にきちんと計画を立てて、猫島めぐりを満喫しましょう。
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