安いもの、賞味期限が異常に長いキャットフードには注意が必要
人間の食べ物もそうですが、安い食品には体にはあまりよくない成分が含まれているものです。
メーカーの側に立って考えてみると、単価を下げてたくさん売れるようにするため安い食材を使うのはもちろんのこと、食品添加物をたくさん使用して賞味期限を長くし、可能な限り商品が売れ残らないようにして、製造・流通にかかった費用を回収し利益を上げようとすることでしょう。
「安い食材」を使ったものには危険なものもある
それは、“4Dミート”と呼ばれるもので(アメリカにおける肉の基準)、路上において車に轢かれて死んだ動物の肉、病死したもの、安楽死させられたもの、廃棄された肉やレストランなどから出る生ゴミ、鶏の羽・クチバシ、内臓や糞尿など“最低ランク”の肉のことです。「Dead(死体の肉)」「Diseased(病気の肉)」「Dying(瀕死状態の肉)」「Disabled(障害がある肉)」の四拍子(4つの“D”)が揃っています。
これらを原材料の一部として使ったキャットフードには、価格の安い物が多くなります。
「ミートミール」「肉の副産物」「家禽副産物粉」などの表示のあるキャットフードには要注意する必要があります。
愛猫の寿命が縮まったり、口臭や便臭が強烈になったり、アレルギー体質、腎臓病、栄養失調などのリスクを背負うことになりかねません。
この他にも“遺伝子組み換え作物”も危険性が指摘されています。それらを多量に摂取することで、身体に悪い症状が現われる可能性があるのです。
「食品添加物」も知っておこう
それは食品の保存状態を長持ちさせるだけでなく、食品の見た目をよくするために色を付けたり、無理やり味付けしたり、匂いを付けたりするために使われる“化学物質”です。
それは発がん性が指摘されていたり、催奇性が指摘されていたりします。
具体的にいうと合成着色料である「赤色2号」や「赤色40号」は発がん性が指摘されており危険です。
また、「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」「BHT(ブチルヒドロキシトルエン)」という防腐剤があり、前者はエンジンオイルや工業用油脂の酸化防止剤、後者は石油製品の酸化防止剤、塗料における剥離防止剤として使用されてきたものです。
これらは共に強い発がん性が指摘されています。
防腐剤にはこの他に「エトキシン」というものがあります。これはベトナム戦争において枯葉剤として使われていたものです。
抗酸化力が強いために添加されていますが、駆除剤や除草剤として使われる物質(農薬)であるため、毒性の強いものであることは間違いありません。
どのようなキャットフードならOK?
それはまず、先ほどの「4Dミート」が使われていないキャットフードを選ぶのはもちろんのこと、「エトキシン」「BHA」「BHT」などの防腐剤、着色料「赤色2号」「赤色40号」などが使われていないものを選ぶようにしましょう。
次に、「半生タイプ」のキャットフードはなるべく与えないようにしましょう。
添加物・防腐剤・着色料などが多量に使われています。
その次は、「穀物(米・麦・とうもろこし・大豆など)」が含まれていないもの(グレインフリー)を選ぶようにしましょう。
穀物は猫にしてみれば何の栄養にもなりません。
栄養にならないどころか、肉食である猫にとって穀物は消化吸収には適していないのです。
メーカーが“かさまし”を行い、コストを削減するために穀物を配合しているというのが実情です。最後は、「下部尿路疾患(F.L.U.T.D)」に対応した(予防成分が含まれた)キャットフードを選ぶようにしましょう。
猫の中でもオス猫は、「尿路結石」を起こしやすいです。そのため低マグネシウムの予防成分が配合されたものであれば、結石を避けることができます。
ちなみに結石ができると、猫にとっては大変な激痛が伴いますので、何としても防ぎましょう。
いいキャットフードは値段が高い…
上記のように書いてきましたが、そうはいっても値段の高いキャットフードはなかなか手に入らないという方が多いことでしょう。
そういう場合は、「4Dミート」の表示があるもの、また「エトキシン」などの有害性が指摘される防腐剤の表示があるもの、「赤色2号」など発がん性が指摘されている着色料の表示があるもの、これらは最低限選ばないようにしましょう。
それらに気をつけるだけでもだいぶ違うはず。
そして、栄養だけではなく、愛猫に対して愛情もたっぷり注いであげましょう。
そうすることで、病気もあまりかからす、毛並みの良い状態を維持することができます。
他にも食べさせてはいけないものってある?
粗悪なキャットフード以外で猫に食べさせていけないものには、「ネギ科の植物」があります。
それはタマネギ・長ネギ・ニンニク・ラッキョウなどです。
それらがダメな理由は、ネギ科の植物には溶血性貧血を起こす成分(アリルプロピルジスフィド)が含まれているから。
また、人間が食べるような“塩分の濃い”食物を与えてはいけません。
猫にとって“塩分”はそれほど必要ではなく、人間が摂取する量と同じくらいの量を摂取し続けると、腎臓に負担がかかり過ぎます。
そうなると尿毒症になり、多臓器不全にかかり死亡してしまいます。
飼い主が食べる焼魚や鶏肉など、時々ほんの少しだけ与える程度なら大丈夫ですが、それらを頻繁に、しかも多量に与えることは死を早めてしまいますので、十分に気を付けましょう。
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