ブラッシングの必要性ってあるの?
猫は短毛種と長毛種に分けられます。本来猫は自ら毛繕い(グルーミング)をし自分の臭いや汚れを清潔にします。
このグルーミングは小さな突起の付いた舌や櫛のような門歯を使い行います。
猫には換毛期と呼ばれる毛の生え変わる時期がありますが、この換毛期には大量の毛が抜け落ちそれをグルーミングすることによってたくさんの毛を飲み込んでしまうことになります。
この飲み込んだ被毛は通常、便と一緒に排出されますがあまりにも量が多すぎるとうまく排出されず「毛球症」という病気になってしまう可能性があります。
この毛球症にかかると場合によっては開腹手術を行うこともあり飼い主にとっても猫にとっても非常に大きな負担いなってしまいます。
時には命に関わることも。そういった事態を予防するためにも定期的なブラッシングは必要になってきます。
他にも嬉しいメリットが
またブラッシングは病気を防ぐだけではなく、愛猫とのコミュニケーション、健康状態のチェック、被毛が抜け落ち部屋が汚れるのを防ぐなどなど様々なメリットがあります。
短毛種の場合は週に4〜6回、長毛種の場合は毎日、できれば朝晩行うと効果的でしょう。
正しいブラッシング方法はこれ
猫をブラッシングをする際に気をつけることは至ってシンプルです。
猫の被毛は一定方向に向かって生えています。その方向に逆らうことなくブラッシングをしましょう。またじっとしているのが苦手なので1回のブラッシングは3分程度にしておきましょう。
リラックスしている時や眠そうにしている時が狙い目です。以下は被毛別でのブラッシング方法です。
被毛別ブラッシング方法
短毛種の場合は短毛種用のブラシを使いブラッシングします。
コームを使うとノミ取りの効果もありおすすめです。
長毛種の場合は最初に絡まった毛がないか目の粗いブラシで軽くとかしましょう。
そのあとに、長毛種用のブラシで優しくブラッシングを行います。
ブラッシングは猫が触られても嫌がらない場所(一般的には頭の後ろや首回り)から始め徐々に尻尾に移動します。
猫が抵抗しなければ仰向けにしお腹部分も行います。ブラッシングが大好きな猫もいますが基本的には体に触られるのが苦手なので子猫のうちから慣らしておくとスムーズにできるでしょう。
換毛期のブラッシングは相当な量の毛が抜けるので掃除が大変にならないよう、新聞紙をひいたりお風呂場ですると良いでしょう。また掃除用にコロコロやガムテープを用意しておくと便利です。
ブラッシングを嫌がる時は?
焦らず、まずは猫に体を触れられるということに慣れさせましょう。
頭や首は良くてもお腹や尻尾付近を触ると強烈な猫キックが飛んでくるという事も。
数日に分けて徐々に触られる事に慣らしていけば第1段階クリアです。
次はブラシに慣れさせましょう。
猫は新しいものをクンクンにおいを嗅ぎますので思う存分嗅がしてあげましょう。
これにも慣れてきたら優しく撫でながらブラッシングをしてみましょう。一度に全体をしてしまうのではなく慣れるまでは抵抗の少ない箇所のみでストップ。
これを繰り返すことによって徐々に慣れてくれるでしょう。
ブラシの種類と便利グッズ
ペットショップやホームセンターに行くと猫用のブラシが売っていますが種類が多くどんなものを使えばいいのかいまいちわかりませんよね。また複数のブラシを使い分けることでより丁寧にブラッシングすることができます。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシは全身に使えるブラシです。初心者に最もおすすめなのがこのブラシで、プラスチック製やナイロン製に比べ静電気や切れ毛が起きにくく、短毛と長毛両方に使えます。
長毛には先端がギザギザで硬いもの、短毛には毛先の揃っている柔らかいものを選ぶと良いでしょう。豚毛がオススメです。
コーム
コーム(櫛)は長毛種の毛玉をほぐすのに使います。皮膚を傷つけるといけないので先端の丸いものを選びましょう。
ラバーブラシ
短毛種にオススメのブラシ。抜け毛を吸着して取り除きます。マッサージ効果も期待できます。
ミトンタイプ
用途はラバーブラシと同じです。ミトンの形をしているので、体をなでるように使え便利です。こちらも初心者におすすめです。
ピンブラシ
長毛種におすすめです。毛のもつれをほぐします。毛玉ができているような酷いもつれにも有効です。
スリッカーブラシ
ピンブラシ同様長毛種におすすめです。猫に酷い毛玉がなければスリッカーブラシの方が使いやすいでしょう。
ファーミネーター
短毛、長毛と共に使えます。価格は決して安くはありませんが、元気な毛を傷めず毛根が死んでいる毛のみを取ってくれます。ダブルコートの猫種に向いており抜け毛対策にもなります。
猫のストレスにならない程度に
ブラッシングは抜け毛や毛球症を予防するだけではなくマッサージ効果や猫とのコミュニケーションにもなり良いとこだらけですが、嫌がる猫を無理に押さえつけてブラッシングをするとこはかえって猫のストレスになってしまいます。何事も猫の様子を見つつ行いましょう。
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